この先、一生お金に困らないで生きるには
働き女子のための賢いお金の使い方
こんにちは。ファイナンシャル・プランナー 花輪陽子です。
女性の平均寿命は約86歳。長い人生、稼げる時、稼げない時、お金が必要な時などさまざまな状況が待ち受けています。そんな時にも、一生、お金に困らないで生きる方法をお伝えしたいと思います。
1.稼げる時に稼いで貯める
女性の人生のうち、思いっきり働けて貯金をできる時期は限られている場合も。例えば小さな子供を抱えている時、介護が必要な親を抱えている時、自分の健康状態がよくない時などは思う存分に働くことは難しくなります。全エネルギーを仕事にかけられる時期には思いっきり働き、すべて使い切るのではなく貯めておく必要があります。具体的には独身時代、夫婦共働きで子育て前は人生で絶好の貯め時です。手取り収入の25%前後貯められると理想的です。反対にここで貯めておかないと、状況が厳しくなった時に貯めるのが非常に難しくなります。
使うべき時は惜しみなく使うことも必要
2.使うべき時は惜しみなく使う
先ほど貯められる時には貯めるべきだと言いましたが、人生で「ここぞ」というチャンスでは貯金を惜しみなく使うことも必要になります。例えば、資格の勉強をする、学校に通う、自分や家族の一大事でお金が必要な時なども挙げられます。そのお金が投資となってリターンが戻ってくる場合(収入アップなど)もあるため、お金が必要な時には惜しみなく使う勇気も必要です。ただし、やみくもに使うのではなく、投資になるのかしっかりと見極めて使うようにしましょう。
3.稼げない時は守る
病気の時、失業をした時、子育てや介護で思うように仕事ができない時、そんな時は全力でお金を守る努力をしましょう。私も失業をしたことがありますが、働かないで貯金を取り崩している時は恐ろしいほど早く貯金が崩れていくものです。例えば、年間の生活費が300万円の人が1年間働かなければ、その間に300万円も貯金が減ってしまうことになります。貯金の減りを緩やかにさせるためにも、場合によっては引越をして住居費を減らすなど生活費の大幅な見直しも必要になります。
それでも困った時の最後の砦は
それでも困った時には社会保険などをうまく活用させることも大切です。失業中や育休中に利用できる雇用保険、介護が必要になった際に所定の要件を満たすと利用できる介護保険など社会保険をうまく活用させましょう。その他にも国から受けることができる助成はとても多く、困った時は市区町村に相談をしてみるのも手です。
稼げる時には存分に稼いで貯める、使うべき時にはケチらず使う、守るべき時はお金を死守する。このように人生のステージに合わせて、攻守のバランスを考えながらお金を賢く使っていきましょう。この先、さまざまなお金にまつわるイベントが待ち受けているかもしれません。しかし、蓄えがしっかりあれば、困難が降りかかった時にも経済的に困ることはなく生きていくことができます。
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花輪陽子
プロフィール
花輪陽子(はなわ ようこ)
1978年三重県生まれ。ファイナンシャルプランナー(FP)。元外資系の投資銀行勤務。OL時代にはまったショッピングによりカードローンの残高は最大200万円に。失業も経験する。お金にコンプレックスがあり、勉強してFPになる。現在は雑誌・新聞・テレビ・ラジオ出演や全国講演などを精力的に行っている。著書に『お金持ちになる女はどっち?』(PHP)、『貯金ゼロ 借金200万円!ダメダメOLが資産1500万円を作るまで』(小学館)など。/Twitter:@yokohanawa/公式サイト:yokohanawa.com