お金と上手につきあうには、“お金の使い方”にとことんこだわること!
投資・消費・浪費の3つの概念で、価値ある使い方を意識して
2015年1月30日
時代の変化に負けず賢く資産形成をするために、働き女子が知っておきたい「お金の新常識」。家計をよりいっそう健全にするためにこだわりたいこととして、ファイナンシャルプランナーの高山一恵さんは「お金の使い方」を挙げます。
お金の使い方=その人の生き方や価値観、ライフスタイルを映す鏡
前回までは、家計の状況を健全にするために家計簿、貸借対象表を使ってお話ししましたが、さらに家計を健全にするためにこだわりたいのが「お金の使い方」です。「お金はその人を映す鏡」といわれ、お金の使い方をみれば、その人の生き方や価値観、ライフスタイルなどがまるわかりになります。ですから、お金の使い方にはとことんこだわりたいものです。
お金を上手に使うためには、お金を価値のあるものやサービスにはしっかり使い、価値のないものやサービスには使わないということを心がけること。
その出費は、投資・消費・浪費のどれに当たる?
これができるようになるには、日々のお金を使う中で使い方によって「投資」「消費」「浪費」の3つに分けて考えることです。
- 買ったものが払った額以上の価値がある=投資
- 買ったものが払った額と同じ価値がある=消費
- 買ったものが払った額以下の価値しかない=浪費
例えば、アメリカの大学に留学して語学を完璧にマスターするという場合、留学費用に数百万円かかったとしても、キャリアアップによってかかった費用以上に収入が上がる可能性がありますし、英語が話せることで世界中の人とコミュニケーションがとれる土台をつくることができます。ですからこういうお金の使い方は「投資」といえるでしょう。
急いでいるときにタクシーに乗るという場合、早く目的地に到着したいという目的とタクシー代の金額一致しているので「消費」になります。
ストレスを解消するために、必要でないものを買ったり、暴飲暴食したりするのは「浪費」になってしまいます。
買い物で品物の値段を予想する習慣をつけて、価値を見極める力を養う
まずは、浪費を減らして投資を増やしていきましょう。
この能力をアップさせるには、買い物をするときに品物の値段を予想する習慣をつけること。回数をこなすほど価値のあるものを見極める目を養うことができます。お金を正しく使えるようになると、自分も成長し、お金も自然と増えていきます。
お金の使い方が人生をつくるといっても過言ではありません。日々のお金の使い方を意識して、楽しく豊かな人生を送りましょう。
プロフィール

ファイナンシャルプランナー
高山一恵さん
エフピーウーマン所属ファイナンシャルプランナー(CFP認定者)。2002年にファイナンシャルプランナーの資格を取得したのを機にお金との正しい付き合い方を啓蒙する魅力に目覚める。2005年4月に創業メンバーとして「女性のためのお金の総合クリニック」株式会社エフピーウーマンの設立に参画。現在、同社のメイン講師として全国で講演活動を行い、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。女性誌や新聞での連載をはじめ、テレビ・ラジオにも出演するなど精力的に活動し、明るく親しみやすい性格を活かした解説や講演には定評がある。著書に『35歳までにはぜったい知っておきたい お金のきほん』(アスペクト)など。エフピーウーマンHP、オフィシャルブログ「お金を人生の味方につけるお金の教養レッスン」